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菓子を作る上でなくてはならないお砂糖。

小豆の風味を引き立て、
上品で後味の良いあんこを炊くため、
純度の高いザラメを使うことが多いのですが、
「白砂糖は危険」
という意見があることを知り衝撃を受けます。

白砂糖は本当に危険なんでしょうか?

取引先の問屋さんに相談したところ、
「私たちも勉強したいので一緒に工場見学と勉強会に行きましょう」
と日本最大の製糖工場、新東日本製糖さんに行ってきました。

社長の見城さん直々に、
砂糖がどのように作られ、出荷されるのか、
お話を伺うことができました。

中でも、原材料の安全性の確認(残留農薬のチェック)から、
職人技の完全自動化を通して衛生的に製造し、
出荷段階でさらに検査を通らないと出荷しない、
安全対策の徹底ぶりには驚かされました。

またその規模の大きさは壮大。
港から陸揚げされた原料がベルトコンベアーで
倉庫に運ばれるのですが、まるでピラミッド!
まさに日本の食を支えている企業なんだと実感しました。

白砂糖の安全性についての議論は、
「白砂糖は漂白されていて危険」
「製造工程でさまざまな薬品が投入」
という前提そのものが間違えていることがわかりました。

「白砂糖は悪・麻薬」と感じさせるような、
極端な議論には疑問を感じざるを得ません。

さまざまな種類の砂糖があり、
それぞれに違う魅力があり、それぞれに尊重されるべきです。

特に純度の高いお砂糖には、
小豆に使えば小豆の風味を最大限に引き出すために、
欠くことのできない貴重な素材であることを、
確認することができました。

また、社長さんはじめ社員の皆様が、
日本の食の安全を守るために、
誇りとプライドを持ってお仕事をされている。
志というか情熱のようなものを熱く感じることができました。

充実した工場見学でした。ありがとうございます。