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タグ:花びら餅

謹賀新年 平成22年

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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

初売りは1月2日(土)から。
営業時間は午前9時から午後6時まで。

2日、3日にお買い上げの先着200名様に、
和三盆糖の干支干菓子を進呈いたします。

新春の和菓子は「花びら餅」
花びら餅



白味噌餡、ごぼう添えの羽二重餅。
宮中行事「正月の儀」で食べる縁起餅『菱葩(ひしはなびら)』が起源。
500年以上の歴史あるお菓子です。

菱葩の気品ある姿と美味しさに感動した裏千家の家元が、
宮中に懇願して許しを得たことから、
宮中外でも作ることができるようになったと伝えられています。

ふうわりとした羽二重餅と白味噌あんの調和は絶妙です。
1月中旬までの限定販売を予定しています。

さらに、今年は「ちごもち」の販売も開始しました。




お正月は市場がお休みなので、本当に数量限定です。
予約をお勧めします。

花びら餅になぜゴボウ?

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昔の花びら餅
画像出典:「和菓子の京都」川端道喜著

すごい絵が残っているものです。
江戸時代のものですよ!

この絵は、川端道喜所蔵で、
宮中の年中行事を図で示した絵巻物「御定式御用品雛形」。
これによれば、菱葩は現在のような半円形ではなく、
丸く広がったままで供されたことを示しています。

この花びら餅には味噌に鮎のすもし(佃煮)が2匹のっています。
鮎はおめでたい魚で、
年頭初献の一杯に添える最高の肴とされました。

正月元旦に飲む酒は、雉(きじ)の肉をこんがり焼いた中に
熱い酒をそそぐ「雉酒」。
その雉酒のつまみ(肴)として菱葩を食べたというのです。
(道喜談)

また、鮎の佃煮のことを「押し鮎」といい、
固いものを食べることで齢(よわい)を固め、長寿を願う
「歯固めの儀」では押し鮎が供されました。
平安時代から続く伝統の宮中行事です。
(とらや黒川談) 

この押し鮎がいったいいつから牛蒡になったのか?

「定かではない」と道喜自身が記しています。(笑)

「ごぼう」は地震や天災に対する恐怖感に対して、
地中深くに根を張り、家の基となり、灰汁は厄を祓うとして、
めでたい食材だとされ、鮎に取って代わりました。
(とらや文庫 中山律子談)

御所では、公家百官をはじめ、
雑色といった警護にあたる役人に到るまで、この菱葩が配られました。
搗きたてのあつあつが配られたことから御所言葉で「おあつあつ」、
また持ち帰って焼いて食べたことから
「やきがちん」(「がちん」は餅の意)とも呼ばれたそうです。

花びら餅は本当に奥が深い。
たくさんの物語を秘めた歴史ある迎春菓です。

ふくさ牛蒡

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迎春菓・花びら餅にはさむ甘煮したごぼうを「ふくさ牛蒡」といいます。
製菓材料問屋で、缶詰に加工されたものが買えるのですが、
ごぼうを炊くところから花びら餅作りが始まると信じています。


ごぼうは太くて凛々しいものより、
か細い乙女のように、ほっそりとした物の方が柔らかくて美味しいです。


たわしで徹底的に磨きあげます。


寸法に切り出し、一回あく抜きをしてから本煮します。


柔らかくなったら、純度の高い白双糖と蜂蜜で蜜煮。
圧力をかけて芯までしっかりと味をしみ込ませます。

黄金色のふくさ牛蒡は、京白味噌のあんと本当に良く合います。

花びら餅のルーツは鏡餅

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花びら餅s菱葩
花びら餅の内側。
白丸餅と紅菱餅を合わせています。
なぜ丸と菱をかさねるのでしょうか?

それは宮中に古来から伝わる『鏡餅』にルーツがあるのです。

画像出典:「和菓子の京都」川端道喜著

宮中の正式な鏡餅飾りの図が、京都・川端道喜さんには残っています。
それによれば、
天皇家の象徴である「三種の神器」のひとつ、
銅鏡を表すのが2つの丸餅。
白2つではなく、紅白重ねです。

その紅白餅の上にご注目ください。
『紅菱餅十二枚 葩十二枚』とあります。

この白丸餅は御所の梅に見立てたことから
「葩(はなびら)」とよばれ、菓銘の由来となっています。
この鏡餅に重ねられた紅白の丸餅と菱餅が、
花びら餅の原点です。

だからこそ、微笑庵では手間暇をかけて、
白丸餅と紅菱餅を重ね合わせています。
重ねることに意味があるのです。

謹賀新年 平成21年

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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

初売りは1月2日(金)から。
営業時間は午前9時から午後6時まで。

2日、3日にお買い上げの先着200名様に、
和三盆糖の干支干菓子を進呈いたします。

新春の限定菓子は「花びら餅」
花びら餅
白味噌餡、ごぼう添えの羽二重餅。
宮中行事「正月の儀」で食べる縁起餅『菱葩(ひしはなびら)』が起源。
500年以上の歴史あるお菓子です。

菱葩の気品ある姿と美味しさに感動した裏千家の家元が、
宮中に懇願して許しを得たことから、
宮中外でも作ることができるようになったと伝えられています。

ふうわりとした羽二重餅と白味噌あんの調和は絶妙です。
1月中旬までの限定販売を予定しています。

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