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面接のある茶道教室

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加辺成久先生との思い出。

いとこの真紀ちゃんが絶賛する茶道教室でお茶を習おうと思ったところ・・・

「お教えするかしないかは、一度会ってお話をしてから決めましょう」
と、なんと入門前に面接を求められました。

指定された時間に伺うと、部屋には夢の掛け軸。
お華は船形の花器に生けて、天井からつるされていました。
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画像は借り物です http://mall.cau1.com/t/postarcarendar/item2326913.html

「宮澤さんは、どのくらい本気でお稽古がしたいんですか?」

なんとお答えしたのか、あまりよく覚えていませんが、
加辺先生は、私が本気ならば他の先生を紹介しようと準備をしていたのです。

「大橋町の鈴木先生をお訪ねになりなさい。
 あそこは親・子・孫と3代続く熱心な先生が指導してくださいます。
 私はあいにく高齢なので、あなたを最後まで仕上げることはできないでしょう。」

「ただ、宮澤さんが私を訪ねてきてくれたことが本当にうれしくて、
 あなたの門出を祝福するための室礼はさせてもらったの。
 一杯お茶を飲んでいきませんか?」

私の門出を祝福するために「夢」の軸を掲げ、
夢に向かって漕ぎだす船をイメージした船型の花器にじゃこうにんどうが生けてありました。

私は先生の心配りが嬉しくて、その場で頼み込んで弟子入り。
最高の師匠を得ました。

弟子は結婚を機に稽古からすっかり遠ざかってしまう不良ではありますが、
今でも心から尊敬しています。

遠仁者疎道とは?

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久しぶりにお茶とお華の師匠、
加辺成久先生のお宅にご挨拶に伺いました。

やはり、床の間がきれいです。
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「遠仁者疎道」と書いてあるのですが、何と読むのでしょうか?

「おにはそと」と読みます。
「仁に遠き者は道に疎し」の意味が込められています。
表千家の立春・節分では定番の掛け物との事。
先人の知恵には唸ってしまいます。

そうなると「ふくはうち」も気になります。

Blog「書を楽しむ」さんの画像参照

「富久者有智」と書き、
「富に久しき者は智有り」の意味が込められています。
写真の扇は富岡鉄斎の作品。
さらに「反復して之を読め」とあります。


「本当はこんなにたくさん飾ってはいけないんだけど…」という床の間。

掛け軸は石碑から写した「寅」。
暮れに生けた万年青(おもと)もまだまだ生き生きしています。


加辺先生の真骨頂はこの「あずき柳」。
針金や糸を一切使わずに手技で生けます。
写真はお稽古用の9本生けですが、華展では50本で生けるそうです。

先生は美しい日本文化を私に教えてくれる最高の師匠です。

ちなみに2/1がお誕生日だった先生とお嬢さんの会話。
「お母さん、誕生日に何のケーキが食べたい?」
「ケーキ?何言ってるの。誕生日はおこわに決まってるでしょ!」

加辺先生、またお菓子をもって遊びに行きます♪ 

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