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カテゴリ:秋の和菓子

微笑庵の栗は高崎の宝です②

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微笑庵の菓子は、素晴らしい生産者と、それを育む豊かな土壌に支えられています。

栗生産者、新井さんの栗畑は、日当たりの良い平地にあります。栗の木が300本あるにもかかわらず、写真でもお分かりの通り、手入れの行き届いた、きれいな、綺麗な畑です。生産者の志が畑にでています。

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品種は、甘みが強く香り高い「利平」専門。美味い栗です。ただ、収穫時期が遅く、9月下旬にならないと収穫が始まりません。
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一般的に流通している品種より、色は褐色が強いです。その栗を割ると、身は鮮やかな黄色。そのコントラストに胸が躍ります。
栗菓子作りの第一歩
https://www.youtube.com/shorts/A2eR1H4zPn0

栗菓子作りに大切なことは「鮮度」。地元産だったら、収穫したその日のうちに加工が始まります。その鮮度感は圧倒的です。
まずは、しっかり蒸かして、半分に割って、身を掘り出します。蒸かしすぎると、色が焼けます。蒸かしが足りないと、ゴリゴリとした食感になってしまいます。ちょうど良い蒸かし加減は一瞬。品種により、収穫時期により、微妙に変わりますので、毎日、栗の声を聴きながらその一瞬を探してゆきます。

菓子によっては、栗の澱粉が糖に変わるまで、適温で貯蔵します。菓子職人は、その経験生かし、感性を研ぎ澄まし、地元の宝を菓子に昇華させるべく奮闘します。毎秋、胸躍る仕事です。










微笑庵の栗は高崎の宝です①

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萩原さんの栗畑
微笑庵の菓子は、素晴らしい生産者と、それを育む豊かな土壌に支えられています。

栗生産者、萩原さんの畑は、見晴らしの良い山の上にあります。民家は極めて少なく、清流が流れていて、生育環境は極めて良いです。

環境の素晴らしさに、萩原さん独自の創意工夫が加わります。こだわりは「土づくり」。

栗の落ち葉を中心に、米ぬかなどを加えて発酵させた独自の肥料を、栗の木の根元にたっぷりと敷き詰めます。栗の木の周りの土は、草かきで少し掻いただけで、ミミズが元気よく顔を出します。

「良い栗を作るためには、良い土を」

品種は「森早生」専門。まだ暑さの残る9月上旬から栗菓子を作ることができるのは、萩原さんの森早生のおかげです。その中でも厳選された極上の栗が微笑庵に届きます。畑の宝物を生かし切るよう、祈るような気持ちで菓子に仕上げています。

萩原さんの栗畑2
https://www.youtube.com/shorts/y_090xcWrrk
よかったら、こちらの動画をご覧ください。















くりまろげ販売開始2021(販売終了しました)

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本日8/30(月)より、「くりまろげ」の販売を開始いたします。

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今年初めての栗が入荷しました。まだ量も少なく、小粒ですが、新しい季節の訪れに、心が躍ります。

後世に残したいほど魅力あるお菓子を厳選し、多品種作ることをあえてしない微笑庵では、毎日の仕事は同じことの繰り返しになることが多いです。

絶えず巡ってくる季節はいつも新鮮そのもので、私たちの気持ちもその都度新しくなります。私ども作りと手と、お客様が、お茶という目的のなかで同じ時代、同じ季節を共有している以上、「相変わらず」は古びることがないと思っているのであります。
(「亀屋伊織の仕事」 山田和市 より)

毎日同じ仕事を繰り返していても喜びは必ずある。「相変わらず」は古びることがない。

微笑庵も、同じ心持ちで、毎日変わることの無い相変わらずの仕事を、とことん楽しませて頂きます。

秋に栗を剥く職人集団であることを、とても誇りに思っています。

9/5 こうえつ販売開始

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本日9/5(土)より栗蒸し羊羹「こうえつ」の販売を開始します。

ひとくちに「栗蒸し羊羹」といっても、千差万別。姿形も、食感も、お店によって全く違うし、同じレシピで作っても、同じように作るのは至難です。

師匠は、私の在籍した3年間だけでも、葛やわらび粉を加えたり、薄力粉と強力粉を混ぜたりと、何度も何度も 改善を繰り返していました。おそらく今でも「もっと良くなる」と信じて工夫を続けていることでしょう。 

京山さんでお世話になって良かったことの一つに「立地」があります。地下鉄東西線で日本橋までたったの20分。毎月1回は三越さんと高島屋さんをハシゴしていました。都内の名店に伺うのもアッという間です。

秋の和菓子の食べ比べの中で、私がもっとも感銘を受けたのは、この記事の栗蒸し羊羹です。
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この雑誌はお宝なのであえて名前は書きませんが、村山なおこさんが書いたこの記事の通り、感銘を受けました。修業をしていた1995年ごろは、今ほど有名ではなかったと思います。

そしてこの本
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書評は和菓子の本棚に掲載済みなので繰り返しません。今では文字だけの色気のない本ですが、出版当初はネットと連動していて、紹介されたお菓子の写真を見ることができるようになっていました。

当時6,000軒を食べ歩いたという来栖さんが、和菓子部門のNo.1にしたお菓子…それは、私が想う秋一番のお菓子と同じものでした。

栗蒸し羊羹には本当に色々な表現がありますが、私は「これしかない」と思い、何度も何度も試作しては、無謀にも憧れの菓匠に持参して意見を求めました。何度も…何年も…

そして2004年、「こうえつ」は生まれました。

「姿形、香り、味わい・・・・・。
 秋、日本に暮らす幸せを感じさせてくれる逸品。」

村山なおこさんのコピー、まさにそのままのお菓子。

夏が過ぎ、初物の新栗で作った最初のこうえつを食べた時、震えるほどの感動を、私自身が感じてしまう程、大好きで大切なお菓子です。

9/1くりまろげ販売開始

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本日9/1(火)より、「くりまろげ」の販売を開始いたします。

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今年初めての栗が入荷しました。まだ量も少なく、小粒ですが、新しい季節の訪れに、心が躍ります。

後世に残したいほど魅力あるお菓子を厳選し、多品種作ることをあえてしない微笑庵では、毎日の仕事は同じことの繰り返しになることが多いです。

絶えず巡ってくる季節はいつも新鮮そのもので、私たちの気持ちもその都度新しくなります。私ども作りと手と、お客様が、お茶という目的のなかで同じ時代、同じ季節を共有している以上、「相変わらず」は古びることがないと思っているのであります。
(「亀屋伊織の仕事」 山田和市 より)

毎日同じ仕事を繰り返していても喜びは必ずある。「相変わらず」は古びることがない。

微笑庵も、同じ心持ちで、毎日変わることの無い相変わらずの仕事を、とことん楽しませて頂きます。

秋に栗を剥く職人集団であることを、とても誇りに思っています。

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