カテゴリ

カテゴリ:冬の和菓子

あけましておめでとうございます 2011年

カテゴリ:
gantan
あけましておめでとうございます。
凛とした寒さの中に清々しい初日の出を見ました。

昨年1年を振り返るとともに、
今年1年をどのような年にしたいのか、誓いをたてました。

微笑庵は今年も「上質な和菓子」を追求する歩みを止めず、
たとえ小さなことでも改善を積み重ねたいと思います。

中でも和菓子の古典を大切に学び、
先人の情熱や智慧を感じながら、
それを今の菓子作りに生かしてゆきたいと思います。

また、実際に和菓子に触れて作りたてを味わうことができる
「和菓子作り体験」「和菓子LIVE」
を、商品・サービスの一つとして正式にリリースしたいものです。

本年もよろしくお願いいたします。


毎年、元旦には朝8時に音楽センターに行きます。

ニュー・イヤー・コンサートの記念品を、
菓子組合にご注文を頂き、その一部をお納めさせて頂くのです。

実業団駅伝の関係で、
朝早く納品しないと交通規制がかかってしまうのです。

元旦はお店はお休みですが、
初売りに向けて準備は整えています。

2日9時から開店。
初売りの準備を早朝からしているため、17時に閉店させて頂きます。

お年賀として和三盆糖のお干菓子をご用意しておりますが、
なくなり次第終了とさせていただきます。

皆様のご来店をお待ちしております。

謹賀新年 平成22年

カテゴリ:
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

初売りは1月2日(土)から。
営業時間は午前9時から午後6時まで。

2日、3日にお買い上げの先着200名様に、
和三盆糖の干支干菓子を進呈いたします。

新春の和菓子は「花びら餅」
花びら餅



白味噌餡、ごぼう添えの羽二重餅。
宮中行事「正月の儀」で食べる縁起餅『菱葩(ひしはなびら)』が起源。
500年以上の歴史あるお菓子です。

菱葩の気品ある姿と美味しさに感動した裏千家の家元が、
宮中に懇願して許しを得たことから、
宮中外でも作ることができるようになったと伝えられています。

ふうわりとした羽二重餅と白味噌あんの調和は絶妙です。
1月中旬までの限定販売を予定しています。

さらに、今年は「ちごもち」の販売も開始しました。




お正月は市場がお休みなので、本当に数量限定です。
予約をお勧めします。

花びら餅になぜゴボウ?

カテゴリ:
昔の花びら餅
画像出典:「和菓子の京都」川端道喜著

すごい絵が残っているものです。
江戸時代のものですよ!

この絵は、川端道喜所蔵で、
宮中の年中行事を図で示した絵巻物「御定式御用品雛形」。
これによれば、菱葩は現在のような半円形ではなく、
丸く広がったままで供されたことを示しています。

この花びら餅には味噌に鮎のすもし(佃煮)が2匹のっています。
鮎はおめでたい魚で、
年頭初献の一杯に添える最高の肴とされました。

正月元旦に飲む酒は、雉(きじ)の肉をこんがり焼いた中に
熱い酒をそそぐ「雉酒」。
その雉酒のつまみ(肴)として菱葩を食べたというのです。
(道喜談)

また、鮎の佃煮のことを「押し鮎」といい、
固いものを食べることで齢(よわい)を固め、長寿を願う
「歯固めの儀」では押し鮎が供されました。
平安時代から続く伝統の宮中行事です。
(とらや黒川談) 

この押し鮎がいったいいつから牛蒡になったのか?

「定かではない」と道喜自身が記しています。(笑)

「ごぼう」は地震や天災に対する恐怖感に対して、
地中深くに根を張り、家の基となり、灰汁は厄を祓うとして、
めでたい食材だとされ、鮎に取って代わりました。
(とらや文庫 中山律子談)

御所では、公家百官をはじめ、
雑色といった警護にあたる役人に到るまで、この菱葩が配られました。
搗きたてのあつあつが配られたことから御所言葉で「おあつあつ」、
また持ち帰って焼いて食べたことから
「やきがちん」(「がちん」は餅の意)とも呼ばれたそうです。

花びら餅は本当に奥が深い。
たくさんの物語を秘めた歴史ある迎春菓です。

花びら餅のルーツは鏡餅

カテゴリ:
花びら餅s菱葩
花びら餅の内側。
白丸餅と紅菱餅を合わせています。
なぜ丸と菱をかさねるのでしょうか?

それは宮中に古来から伝わる『鏡餅』にルーツがあるのです。

画像出典:「和菓子の京都」川端道喜著

宮中の正式な鏡餅飾りの図が、京都・川端道喜さんには残っています。
それによれば、
天皇家の象徴である「三種の神器」のひとつ、
銅鏡を表すのが2つの丸餅。
白2つではなく、紅白重ねです。

その紅白餅の上にご注目ください。
『紅菱餅十二枚 葩十二枚』とあります。

この白丸餅は御所の梅に見立てたことから
「葩(はなびら)」とよばれ、菓銘の由来となっています。
この鏡餅に重ねられた紅白の丸餅と菱餅が、
花びら餅の原点です。

だからこそ、微笑庵では手間暇をかけて、
白丸餅と紅菱餅を重ね合わせています。
重ねることに意味があるのです。

羽二重餅 艶やか

カテゴリ:
P1000508
ふわふわで口に入れるとトロリと溶ける羽二重餅。

同じ柔らかさに炊き上げたこしあんとの相性は抜群。


微笑庵の椿餅。
食べて美味しいのはもちろん、
寒天で艶やかに輝くその姿も美しい。

このページのトップヘ

見出し画像
×