ささのしずく販売開始

ささのしずく 青竹流し水羊羹
青竹を器に使った先人の美意識には心からの敬意を払うものの、難しい菓子だ。
ほんのりとした甘味の中に、わずかに残る小豆の香り。
極めて繊細な菓子。

それを収めるのは、見た目は涼やかだが、香りのある竹筒。
笹の葉にも香りがある。

(父と竹取りに行っていたのも懐かしい)
ほんのわずかな移り香は、美味を増す。
しかし、香りが移りすぎたらすべてが台無しになる。
青竹の色は日々退色するし、洗浄、殺菌の工程も大変な手間だ。

それでも、私たちは、青竹に水羊羹を流す先人の美意識を、
日本人として誇りに思い、後世に伝えたいと思う。
職人としての覚悟を求められる菓子。

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