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2020年09月

9/14 わらびもち販売開始

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今や幻ともいわれる、山菜のわらびの地下茎から採取した「本蕨粉(ほんわらびこ)」100%で練りあげる、微笑庵の「わらびもち」。だいぶ涼しくなりましたので本日から再開いたします。
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本蕨粉で練りあげたわらびもちは、冷蔵庫で冷やすと老化してしまいます。近頃は冷やして食べる手軽なわらび餅が多くなったこともあり、暑い盛りはお休みすることにしています。本蕨は無色透明ではなく、褐色に輝いています。
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同じ柔らかさに炊き上げたこし餡との調和は絶妙です。
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きな粉は皮をむいてから焙煎・粉砕することで、圧倒的に口どけが良いこだわりの逸品。焙煎の度合いも、香ばしさとまろやかさを併せ持つ絶妙な加減に指定しています。
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微笑庵のわらびもちはスタッフにも大人気。これを作れるようになりたいからと、入社を決意したものもいるほど。(スタッフの声ページをご覧いただければ、誰かわかります)

先人が育んだ和菓子の名品を、お客様とともに次代に伝えたいと思います。









9/5 こうえつ販売開始

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本日9/5(土)より栗蒸し羊羹「こうえつ」の販売を開始します。

ひとくちに「栗蒸し羊羹」といっても、千差万別。姿形も、食感も、お店によって全く違うし、同じレシピで作っても、同じように作るのは至難です。

師匠は、私の在籍した3年間だけでも、葛やわらび粉を加えたり、薄力粉と強力粉を混ぜたりと、何度も何度も 改善を繰り返していました。おそらく今でも「もっと良くなる」と信じて工夫を続けていることでしょう。 

京山さんでお世話になって良かったことの一つに「立地」があります。地下鉄東西線で日本橋までたったの20分。毎月1回は三越さんと高島屋さんをハシゴしていました。都内の名店に伺うのもアッという間です。

秋の和菓子の食べ比べの中で、私がもっとも感銘を受けたのは、この記事の栗蒸し羊羹です。
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この雑誌はお宝なのであえて名前は書きませんが、村山なおこさんが書いたこの記事の通り、感銘を受けました。修業をしていた1995年ごろは、今ほど有名ではなかったと思います。

そしてこの本
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書評は和菓子の本棚に掲載済みなので繰り返しません。今では文字だけの色気のない本ですが、出版当初はネットと連動していて、紹介されたお菓子の写真を見ることができるようになっていました。

当時6,000軒を食べ歩いたという来栖さんが、和菓子部門のNo.1にしたお菓子…それは、私が想う秋一番のお菓子と同じものでした。

栗蒸し羊羹には本当に色々な表現がありますが、私は「これしかない」と思い、何度も何度も試作しては、無謀にも憧れの菓匠に持参して意見を求めました。何度も…何年も…

そして2004年、「こうえつ」は生まれました。

「姿形、香り、味わい・・・・・。
 秋、日本に暮らす幸せを感じさせてくれる逸品。」

村山なおこさんのコピー、まさにそのままのお菓子。

夏が過ぎ、初物の新栗で作った最初のこうえつを食べた時、震えるほどの感動を、私自身が感じてしまう程、大好きで大切なお菓子です。

9/1くりまろげ販売開始

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本日9/1(火)より、「くりまろげ」の販売を開始いたします。

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今年初めての栗が入荷しました。まだ量も少なく、小粒ですが、新しい季節の訪れに、心が躍ります。

後世に残したいほど魅力あるお菓子を厳選し、多品種作ることをあえてしない微笑庵では、毎日の仕事は同じことの繰り返しになることが多いです。

絶えず巡ってくる季節はいつも新鮮そのもので、私たちの気持ちもその都度新しくなります。私ども作りと手と、お客様が、お茶という目的のなかで同じ時代、同じ季節を共有している以上、「相変わらず」は古びることがないと思っているのであります。
(「亀屋伊織の仕事」 山田和市 より)

毎日同じ仕事を繰り返していても喜びは必ずある。「相変わらず」は古びることがない。

微笑庵も、同じ心持ちで、毎日変わることの無い相変わらずの仕事を、とことん楽しませて頂きます。

秋に栗を剥く職人集団であることを、とても誇りに思っています。

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