「水無月」の日
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1年のちょうど折り返しにあたる6月30日に、
京都では「水無月」を食べる習慣があります。
半年の穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈る神事
「夏越の祓」(なごしのはらい)が行われる日です。
宮中では、氷室の氷を切り出して臣下に配り、
口に含んで暑気を払ったといわれています。
冷蔵庫のない昔、
庶民にとって夏の氷は憧れでした。
そんな憧れの氷を模した菓子が「水無月」です。
きりりとした三角形が氷を表し、
上に散らした小豆は、
赤色が厄を払うという祈りが込められています。
夏越の祓の日に水無月を食べる。
美しい伝統文化を継承する和菓子です。
『六月の夏越の祓する人は
千歳の命延ぶというなり』
(拾遺和歌集)

2010年に娘とともに取材いただいた水無月の記事を再掲します。
2人とも、7年経ってずいぶん大きくなりました(笑)