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2015年07月

新商品『しずくもち』発売

カテゴリ:
しずくもち
新商品『しずくもち』

年々ファンが増えている人気商品『ちごもち』は、
苺の美味しい季節(12月~5月)限定で販売しております。
gyouretu
(日によってはお店にお客様が入れないほどの大人気に)

苺の季節が終わっても、
「ちごもち」を求めるお客様はたくさんいらっしゃいます。
「季節外で作れない」では申し訳なく、
なんとか、苺のない季節ならではの姉妹品を作りたいと、
毎年試行錯誤を重ねてまいりました。

様々な素材で試作を繰り返す中、
こだわりの生産者との繋がりから、
故郷に素晴らしいフルーツがあることに気づきました。
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極上のブルーベリーです。
果実はしっかりと締りがあり、適度な甘みと酸味が、
暑い季節に清涼感を運んでくれます。

厳選したこだわりのブルーベリーを、白餡で薄っすらと包み、
ちごもちでお馴染みの羽二重餅でふんわりと包みあげました。
sizuku1
微笑庵の名付け親、
大木紀元先生の揮毫で『しずくもち』と命名頂きました。
sizukulogo
6月中旬ごろから試験的に販売を開始し、
まだホームページでも紹介していませんが、
おかげさまで、毎日100個~200個が完売しております。

販売期間は6月中旬から8月下旬を予定しております。

尚、消費期限は当日中です。
毎日作り立てをご用意しております。
その日のうちにお召し上がりください。 

ねりきりの作り方(再掲)

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以下の記事は2008年10月に初掲載したものです。
Blog引越の際、多くの写真が消えてしまったので、
写真とともに改めて掲載し直しました。


クックパッドや各種レシピ本には、
電子レンジを使って、10個程度の量を、
簡単に作れる配合、製法が、たくさん公開されています。

しかし、現役の和菓子職人が、プロの製法で、
写真とともに作り方を紹介しているものは少ないようです。

「ねりきりを餡から自分で作りたい‼」
という愛好家の方に、少しでもお役に立てましたら幸いです。


P1000560


薯蕷煉切製 『桜花』

そもそも「煉切」(ねりきり)とは?

白餡だけで繊細な細工をしようとしても、
ひびが入りやすく、表面も美しくありません。

そこで求肥(甘いお餅のこと)や水飴を入れて、
粘り気を出し、繊細な加工を可能にしたのが『煉切』です。

そんな煉切の中でも特に「極上」の美味が『薯蕷煉切』。
「薯蕷」(じょうよ)とは山芋のこと。
蒸し上げた山芋を裏ごししたもので、
白餡に独特の粘りと、気品ある香りを添え、
最高級の煉切とされています。

今日は、その薯蕷煉切の作り方をご披露します。
やまと芋
棒状のやまと芋を用意します。
皮むき
皮をむき、ひげ根を除きます。
輪切り
輪切りにして蒸します。
裏ごし

蒸しあがったら、熱いうちに素早く裏ごし。

裏ごしした大和芋
裏ごしした山芋を再び蒸します。
薯蕷だね
アツアツの山芋に配量の砂糖を加え、思い切り混ぜます。
薯蕷投入
白餡を炊き上げる最後の仕上げに、上記山芋を加えます。
仕上げ裏ごし

炊きあがったら、熱いうちにもう一度裏ごしします。

こうすることで、なめらかでふんわりとした薯蕷煉切が出来上がります。

難しいし仕事はひとつもありませんが、とても手間がかかります。
この手間を惜しまない仕事が美味しさの秘訣です。

煉切は薯蕷に限ります。

わらびもちの夏休み

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warabi1
その希少性から幻とも言われている「本蕨粉」(ほんわらびこ)。
わらびの根の澱粉が生み出す独特の光沢、触感は絶品です。

ただ、あまりにも希少で高価なため、
虎屋の野上千之さんは、著書「和菓子さろん」の中で、
P288 せっかく古くより継承されてきた蕨粉を使用した本来の蕨餅が、今消滅の寸前にある。
 菓子業界としても、この伝統ある名菓をなんとかして後世に残し伝えゆく責任があると思う。 
と書かれています。

ただ美味しいだけでなく、
文化として後世に伝えたい「わらびもち」ですが、
本蕨は冷やすと独特の粘りや触感が消えてしまうし、
常温だと、ドロドロになってしまいますので、
夏はお休みをいただいています。

本日7/14(火)が夏休み前の最終販売。
販売再開は9月のお彼岸が明けたことろを予定しています。

明日から2か月ほど夏休みを頂きますので、
わらびファンの方は是非本日お買上げ頂けましたら幸いです。
warabi-tataku
叩いて叩いてコシが生まれます。

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同じ柔らかさに炊き上げたこし餡と、
香ばしく焙煎した黄な粉との相性は、本当に絶妙、絶品です。
 

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