2009 9月 23 17:26:15 「くりまろげ」を煉る カテゴリ: 秋の和菓子 久しぶりにYouTubeで動画をUPしました。「くりまろげ」の純栗あんを煉っています。美味しい純栗あんの条件・しっかり火が入り、澱粉の甘味が増していること・なめらかな栗あんの中に、栗の粒が程良く残っていること・美しい「栗色」に仕上げること栗あんはとても焦げ易いので「お焦げ」がすぐにできてしまいます。中津川の栗菓子店の中には、「お焦げ」がひっそりと販売され、これ目当ての常連客もいる程といいます。この「お焦げ」をいかに生かすかが、美味しい純栗あんの成否を分ける秘訣のひとつです。 タグ :くりまろげ
2009 9月 17 17:50:39 新栗の季節がやってきた! カテゴリ: 秋の和菓子 待ちに待った新栗の季節が今年もやってきました!ただ栗を蒸しているだけですけど、久しぶりにYouTubeに動画をUP。 この栗を半分に割って、スプーンでかきだして、篩で裏ごしすると・・・こうなります。この裏ごし生栗を白双糖と和三盆糖で炊き上げた栗菓子が、「くりまろげ」極上新栗茶巾絞り「くりまろげ」 1個210円さらに、秋の看板商品をもうひとつご紹介。生栗をひとつひとつ丁寧に皮むきをして、旨味を逃がさぬよう水で煮ず、蒸気で蒸しあげ蜜漬けにします。この手むきの新栗をふんだんに使った栗蒸し羊羹が、「こうえつ」限定製造 栗蒸し羊羹 光悦 「こうえつ」 1個263円珠玉の季節限定品です。 タグ :新栗くりまろげこうえつ
2009 9月 14 05:59:02 千代菊 カテゴリ: 秋の和菓子 薯蕷ねりきり こしあん製菊の花 若ゆばかりに袖ふれて 花のあるじに 千代はゆづらむ紫式部 旧暦九月九日は陽数(奇数)の極、九が重なることから重陽(ちょうよう)と呼ばれています。 この日は五節句のひとつに数えられ、宮中では菊を鑑賞し、菊の花を浮かべた酒を飲み、着せ綿を行いました。 着せ綿とは、重陽の前夜に菊の花に真綿を置き、翌朝、朝露に濡れたこの綿で身をぬぐうと、長寿が叶うとされています。 歴史ある意匠「着せ綿」は、ヘラ切りした菊の上に、真綿のようにふんわりと煉切製のきんとんをかぶせるのが一般的です。 しかし・・・せっかくきれいにヘラ切りした菊の上に真綿をのせると、その努力の跡がほとんど隠れてしまうので、ついつい「千代菊」という菓銘で綿をのぜずにいます。「秘すれば花」が日本人の美学だとすると、私はまだまだ日本文化の真髄を理解できていないようです。 タグ :重陽着せ綿千代菊ねりきり
2009 9月 13 23:28:15 栗衣 カテゴリ: 秋の和菓子 純栗あん 羊羹かげ 新挽粉添え採れたての新栗。しっかりと蒸しあげて半分に切り、中の栗をかき出して、篩で裏ごし。裏ごしした生栗を、白双糖と和三盆糖で炊き上げると純栗あんが炊きあがる。純栗あんでこしあんを包み、栗の形に整える。艶やかな本煉り羊羹をかけてあげると、元の栗に戻ったようです。大地の実りを頂き、再び命を吹き込む。とっても手間のかかるお菓子ですが、可愛らしく、そして何より美味しい。 タグ :栗衣