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2009年01月

ふくさ牛蒡

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迎春菓・花びら餅にはさむ甘煮したごぼうを「ふくさ牛蒡」といいます。
製菓材料問屋で、缶詰に加工されたものが買えるのですが、
ごぼうを炊くところから花びら餅作りが始まると信じています。


ごぼうは太くて凛々しいものより、
か細い乙女のように、ほっそりとした物の方が柔らかくて美味しいです。


たわしで徹底的に磨きあげます。


寸法に切り出し、一回あく抜きをしてから本煮します。


柔らかくなったら、純度の高い白双糖と蜂蜜で蜜煮。
圧力をかけて芯までしっかりと味をしみ込ませます。

黄金色のふくさ牛蒡は、京白味噌のあんと本当に良く合います。

花びら餅のルーツは鏡餅

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花びら餅s菱葩
花びら餅の内側。
白丸餅と紅菱餅を合わせています。
なぜ丸と菱をかさねるのでしょうか?

それは宮中に古来から伝わる『鏡餅』にルーツがあるのです。

画像出典:「和菓子の京都」川端道喜著

宮中の正式な鏡餅飾りの図が、京都・川端道喜さんには残っています。
それによれば、
天皇家の象徴である「三種の神器」のひとつ、
銅鏡を表すのが2つの丸餅。
白2つではなく、紅白重ねです。

その紅白餅の上にご注目ください。
『紅菱餅十二枚 葩十二枚』とあります。

この白丸餅は御所の梅に見立てたことから
「葩(はなびら)」とよばれ、菓銘の由来となっています。
この鏡餅に重ねられた紅白の丸餅と菱餅が、
花びら餅の原点です。

だからこそ、微笑庵では手間暇をかけて、
白丸餅と紅菱餅を重ね合わせています。
重ねることに意味があるのです。

謹賀新年 平成21年

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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

初売りは1月2日(金)から。
営業時間は午前9時から午後6時まで。

2日、3日にお買い上げの先着200名様に、
和三盆糖の干支干菓子を進呈いたします。

新春の限定菓子は「花びら餅」
花びら餅
白味噌餡、ごぼう添えの羽二重餅。
宮中行事「正月の儀」で食べる縁起餅『菱葩(ひしはなびら)』が起源。
500年以上の歴史あるお菓子です。

菱葩の気品ある姿と美味しさに感動した裏千家の家元が、
宮中に懇願して許しを得たことから、
宮中外でも作ることができるようになったと伝えられています。

ふうわりとした羽二重餅と白味噌あんの調和は絶妙です。
1月中旬までの限定販売を予定しています。

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