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2008年02月

西王母(せいおうぼ)

カテゴリ:
西王母
仙女、西王母の所有する桃は三千年に一度実を結び、

その実を食べると不老長寿が約束される、
という伝説がある。

「西王母」「仙寿」という菓銘が桃の菓子についていたら、
この伝説にちなんだ命名である。

薯蕷煉切製・こしあん

ツアーガイドの夢

カテゴリ:
gold
スイス・ツェルマット スキーシューレで取得したGOLDバッジ


敬愛するえちこママがBlogで、
「資格は貴方を裏切らない!」
という記事をエントリーされたので便乗します。

大学生の4年間、
私は家業を継ぐべきかどうか、悶々と悩んでいた時期がありました。

小・中・高・大学と、ず~っと高崎暮らしだった私は、
「もっと遠くに行きたい、そして違う世界を味わいたい!」
と、本気で思っていました。

自分の特技や持ち味を生かして、
世界を舞台に活躍できる仕事はないのか?

当時、さんまさんとしのぶさんの「男女7人」がはやっていた時期です。
私はツアーガイドを目指すことにしました。(単純ですね)

ただ単に目指す!というだけでは夢は叶いません。
夢に近づくための資格を必ず取ろうと誓います。

大学2年の春休み、
苗場スキー場に住み込みでアルバイトをして、
スキーの技術習得と専門学校の学費を稼ぎました。

スキーの技術検定は残念ながら不合格。
しかし、山に住み込みながら、
スクールで練習を重ねたことは後に開花します。

大学3年になると、バイトで貯めたお金で、
東京の「トラベルジャーナル」に毎週通い、
海外旅行を扱う旅行代理店に必ず1人は在籍させねばならない、
「一般旅行業務取扱主任者」の勉強を重ねました。


これは見事合格!
ダブルスクールをした甲斐がありました。

大学3年の春休みはカナダのバンフ・スキーリゾート、
大学4年の春休みはスイスのツェルマット・スキーリゾートで、
スキーを満喫しました。
スキー
そしてついに、スイスにて念願の技術検定Gold合格!
嬉しかったなぁ~・・・




あれから15年。
その資格が私を裏切ったことは一度もありませんが、
役に立ったこともありません。(笑)

夢の跡、青春そのものですね。

My Funny Valentine ♪

カテゴリ:
P1000197
和菓子と和歌で気持ちを伝えるバレンタイン。

おかげさまで多くのお客様にご賛同いただきました。
これからもチョコレートにこだわらない、
歴史ある粋なプレゼントを提案し続けます。

忍ぶれど 色にいでりけり我が恋は ものや思ふと人の問ふまで(平兼盛)

桜餅 <関東仕立て>

カテゴリ:
東西さくら餅
関東仕立ての特徴は、

「餅粉・白玉粉・小麦粉」などで作るクレープのような焼き皮。
もっちりとした焼き皮と小豆あんの調和は絶妙です。

問題は焼きたての絶妙な塩梅は長持ちしない、ということ。
とにかく焼きたてが美味しい。

作り置きしない焼きたてを提供するために、
早起きは惜しみません。
ご予約いただけると嬉しいです。

微笑庵では関西仕立ての道明寺桜餅はつぶあん、
関東仕立ての長命寺桜餅はこしあんを包んでいます。

この「こしあん」。
実は微笑庵の宝物なのです。

3年の修行を終えて高崎に帰ってきて驚いたのは、
「こしあんを自店で作る和菓子店が極めて少ない」ということ。

あんを専門に扱う製餡所のクオリティーが極めて高く、
分業が進んでいるためだと父から聞きました。
実は我が家も例に漏れず、当時は製餡所からこし餡を買っていたのです。

修行を受け入れていただいた人生最高、最良の師匠、
菓匠京山の佐々木勝先生は、
「目立たぬ『あん』にこそ精魂を込めよ!」
と製餡にこそ和菓子作りの真髄があると弟子に説き、
私もその心意気と技術を叩き込んでいただきました。

「あん」こそ命

微笑庵のこしあんの色を見てください。
師匠が「藤色」と呼ぶ薄紫色。
この色に炊き上げるために、
流す汗も手間も暇も惜しみません。

さらりとした口どけ、端麗でキレの良い甘みと香り。
濃厚で塩の効いたあんこが主流の群馬にあって希少な存在。

理想のクオリティーを求めて小豆と真剣勝負しています。

道明寺さくら餅

カテゴリ:
道明寺桜餅2
【もち米にこだわりあり!】

道明寺桜餅の由来にもあるとおり、
本来、この桜餅には干したお米である「糒(ほしい)」
を使うのが伝統的な製法です。

しかし、糒は日持ちが良いことから
保存食だったこともあり、
戦中・戦後を経験した世代にとっては、
ほろ苦い思い出がよみがえる香りでもあるのです。

私の父は「糒よりもち米の方が絶対に美味い!」
という信念で、もち米製で桜餅を作ってきました。

私は父の桜餅で育ちました。
私も、このもち米製の桜餅が大好きです。
歴史の重みは尊重しつつも、
私は父の桜餅を微笑庵のものとして継承しています。


もち米は宮城産こがねもち。
土作りからこだわるステビア農法で栽培された逸品。

かつて私は新潟魚沼産こがねもちを
現地に直接伺って仕入れに行っていました。



しかし、新潟の米は硬質でねばりが少ない。
いろいろ試した結果、香り、艶、ねばりなど、
和菓子に向いているのは、「宮城産」にたどり着く。

是非お召し上がり頂き、
あなたの舌で、素材の良さを確かめてください。

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