カテゴリ:
本田宗一郎
挑戦する心

会社が設立されてまもない頃。
新エンジンの開発に取り組んでいた
河島喜好(その後二代目社長就任)は
本田宗一郎の貪欲さに驚きました。

「とにかく馬力の出るエンジンを創るんだ」

目標の馬力を達成すると

「なんだこの音は!
 馬力は落とさずに音を静かにせい」

その難題をなんとか解決すると

「なんだこのエンジンは!
 燃料消費量が多くてダメだ。燃費を良くしろ」

最初からこういうエンジンを、
という枠を決めるのではなく
技術の限りない可能性を前提に、
もっと凄いものを創ろう。
それが、本田宗一郎のやり方でした。

「やってみもせんで何をいっとるか。
 一見ムリなものが、ああやってだめなら
 こうやってというねばりの前に
 可能性をもちはじめてくるのである」
<本田宗一郎>

■□■Honda Magazin 2008 Autumnより■□■



「てるてる」さん、「poaro」さんより、
私も和菓子を作っています!というコメントを頂きました。

しかも、何回も何回もより良いお菓子を目指して
作り直し、作り続けていらっしゃるとのこと。

なんだか嬉しくてアツくなりますね。

そうなんです。
同じ配合で作っても、まったく仕上がりが違うんです。
なぜ?


6年前の栗ぜんざい。
少々煮崩れるくらい、柔らかく炊きあげていました。


今年の栗ぜんざい。
小豆がほとんど煮崩れることなく、凛とした輝きを湛えている。

どちらも同じ配合。
しかし仕上がりはまったく違っています。

お菓子作りを繰り返す中で、
技術を磨き、舌を鍛え、古典を振り返りながら、
今日より明日が少しでも美味しいお菓子ができるように、
チャレンジし続ける。
「Kaizen魂」を胸に秘めて。

「てるてる」さん、「poaro」さん、ありがとうございました。