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名残の雪
【師匠の思い出】

修行中の話しです。
日本菓業振興会という和菓子の研究会主催で
「創作饅頭コンテスト」が実施されました。

チーズや生クリームなど、新作の饅頭が多数並ぶ中で、
師匠・佐々木勝は、店に並べて販売している、
何の変哲もない薄皮の薯蕷饅頭を出品しました。

それが、ナント優勝!!



会場を後にしながら師匠は弟子に言いました。
「普通の人には、何の変哲もない普通の饅頭に見えるかもしれない。
 しかし、普通のものに精魂を込めれば普通じゃなくなるんだ。
 ふっくら、しっとりとした皮。
 ぎりぎりまで柔らかくふくよかに炊き上げた粒あん。
 この基本こそが大切だし、誰にでも真似できるものじゃないんだ。
 
 このお饅頭の秘伝は配合じゃない。
 「あんばい」なんだ。
 この味を忘れるなよ。
 このあんばいを忘れるなよ。
 この饅頭は特別なんだ」

弟子の間で伝説になっている創作饅頭コンテスト。
その師匠直伝のお饅頭が・・・

『名残の雪』


師匠の技と志を受け継ぐ、微笑庵を代表する和菓子です。