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東西さくら餅
関東仕立ての特徴は、

「餅粉・白玉粉・小麦粉」などで作るクレープのような焼き皮。
もっちりとした焼き皮と小豆あんの調和は絶妙です。

問題は焼きたての絶妙な塩梅は長持ちしない、ということ。
とにかく焼きたてが美味しい。

作り置きしない焼きたてを提供するために、
早起きは惜しみません。
ご予約いただけると嬉しいです。

微笑庵では関西仕立ての道明寺桜餅はつぶあん、
関東仕立ての長命寺桜餅はこしあんを包んでいます。

この「こしあん」。
実は微笑庵の宝物なのです。

3年の修行を終えて高崎に帰ってきて驚いたのは、
「こしあんを自店で作る和菓子店が極めて少ない」ということ。

あんを専門に扱う製餡所のクオリティーが極めて高く、
分業が進んでいるためだと父から聞きました。
実は我が家も例に漏れず、当時は製餡所からこし餡を買っていたのです。

修行を受け入れていただいた人生最高、最良の師匠、
菓匠京山の佐々木勝先生は、
「目立たぬ『あん』にこそ精魂を込めよ!」
と製餡にこそ和菓子作りの真髄があると弟子に説き、
私もその心意気と技術を叩き込んでいただきました。

「あん」こそ命

微笑庵のこしあんの色を見てください。
師匠が「藤色」と呼ぶ薄紫色。
この色に炊き上げるために、
流す汗も手間も暇も惜しみません。

さらりとした口どけ、端麗でキレの良い甘みと香り。
濃厚で塩の効いたあんこが主流の群馬にあって希少な存在。

理想のクオリティーを求めて小豆と真剣勝負しています。