カテゴリ:
徳鮨
『徳鮨』 高橋徳一さん


む~こさんの話題に便乗。

大学3年の春、大親友のナベちゃんと2週間、
カナダのバンフ・スキーリゾートで滑りに滑りまくった。

カナダ最後の夜、バンクーバーの鮨Barで快食、痛飲。
残りのカナダドルをすべて使い果たした。

学生時代はお金がなくて、鮨なんてまともに食べた事なかったけど、
カナダで食べた鮨のあまりの美味さに驚嘆。

大学4年の最後1年間は、絶対に鮨屋でバイトをしようと心に決めた。

学生課の求人コーナーに足を運んだ初日、
濃紺の作務衣を着た見るからに職人!のご主人が求人票を貼っている。

『徳鮨』

ビンゴ!!運命の出会いだ。
その場でその求人票を頂いて面接、採用頂いた。

徳鮨での1年間は本当に楽しかった。
当時バブルの余韻のある景気のよさで、宴会も出前もかなり忙しかった。

お楽しみの賄いは、宴会で食べ残したお刺身で、
「ちらし」か「太巻き」を作っていただいたが、これが絶品!
なんてったって、ネタは超一級品ばかり。

本当に美味しくて、美味しくて、毎日感動していた。

さらに、食べ盛りの私に冗談で作った「超大盛りちらし」
にぎりの器でちらしを作ってくださった。
これを私がペロリと食べたもんだから、ご主人も奥さんもビックリ。
その日以来、卒業するまで、私の賄いは超大盛りだった。

徳鮨の職人さんは腕に覚えのある方が勢揃いしていて、
ちらしは花模様だったり、ピエロの顔だったりして、
単なるバイトの賄いにはもったいない作品のようだった。

今でも大切な方と美味しい鮨が食べたいときは、迷わず徳鮨へ。
ご主人と奥さんは、なんだか父・母のような暖かさがあって、
私の大切な師匠のひとりです。

※あぁ~あ、また長くなってしまった。