11/1なごみ販売開始2022

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みかんの羽二重餅「なごみ」、11月1日(火)から販売を開始いたします。

一家団らん、家族で炬燵を囲んでみかんを食べる風景は、日本そのものです。日本は「和」。「和」は「なごみ」。

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甘みが強く香り高いみかんを全国から厳選して、微笑庵の羽二重餅でふんわりと包みあげました。みずみずしい果実とお餅の組み合わせは絶品です。

令「和」に生まれた、新しい銘菓です。ちごもちが始まるまでの約1か月半、限定で販売予定です。

海外で和菓子を紹介する仕事を頂く中で、「ちごもち」を絶賛する海外の方から「和」を代表する「みかん」を推奨されました。2019年にテスト販売し好評だったことから、大木紀元先生にネーミングとロゴを揮毫頂き、2020年「なごみ」として販売を開始いたしました。
上毛新聞2018.11.6
2018年11月6日 上毛新聞










微笑庵の栗は高崎の宝です②

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微笑庵の菓子は、素晴らしい生産者と、それを育む豊かな土壌に支えられています。

栗生産者、新井さんの栗畑は、日当たりの良い平地にあります。栗の木が300本あるにもかかわらず、写真でもお分かりの通り、手入れの行き届いた、きれいな、綺麗な畑です。生産者の志が畑にでています。

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品種は、甘みが強く香り高い「利平」専門。美味い栗です。ただ、収穫時期が遅く、9月下旬にならないと収穫が始まりません。
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一般的に流通している品種より、色は褐色が強いです。その栗を割ると、身は鮮やかな黄色。そのコントラストに胸が躍ります。
栗菓子作りの第一歩
https://www.youtube.com/shorts/A2eR1H4zPn0

栗菓子作りに大切なことは「鮮度」。地元産だったら、収穫したその日のうちに加工が始まります。その鮮度感は圧倒的です。
まずは、しっかり蒸かして、半分に割って、身を掘り出します。蒸かしすぎると、色が焼けます。蒸かしが足りないと、ゴリゴリとした食感になってしまいます。ちょうど良い蒸かし加減は一瞬。品種により、収穫時期により、微妙に変わりますので、毎日、栗の声を聴きながらその一瞬を探してゆきます。

菓子によっては、栗の澱粉が糖に変わるまで、適温で貯蔵します。菓子職人は、その経験生かし、感性を研ぎ澄まし、地元の宝を菓子に昇華させるべく奮闘します。毎秋、胸躍る仕事です。










微笑庵の栗は高崎の宝です①

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萩原さんの栗畑
微笑庵の菓子は、素晴らしい生産者と、それを育む豊かな土壌に支えられています。

栗生産者、萩原さんの畑は、見晴らしの良い山の上にあります。民家は極めて少なく、清流が流れていて、生育環境は極めて良いです。

環境の素晴らしさに、萩原さん独自の創意工夫が加わります。こだわりは「土づくり」。

栗の落ち葉を中心に、米ぬかなどを加えて発酵させた独自の肥料を、栗の木の根元にたっぷりと敷き詰めます。栗の木の周りの土は、草かきで少し掻いただけで、ミミズが元気よく顔を出します。

「良い栗を作るためには、良い土を」

品種は「森早生」専門。まだ暑さの残る9月上旬から栗菓子を作ることができるのは、萩原さんの森早生のおかげです。その中でも厳選された極上の栗が微笑庵に届きます。畑の宝物を生かし切るよう、祈るような気持ちで菓子に仕上げています。

萩原さんの栗畑2
https://www.youtube.com/shorts/y_090xcWrrk
よかったら、こちらの動画をご覧ください。















しふくもち販売開始2022

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マスカット
本日8/20(土)から、シャインマスカットの「しふくもち」の販売を開始いたします。

フルーツの女王のような気品をたたえたシャインマスカット。瑞々しくはじける果汁を、微笑庵の羽二重餅で包みあげました。

かつて養蚕が盛んだった故郷への敬意をこめて、繭玉のように2粒入りに仕上げました。

召し上がった方に至福(しふく)の微笑みをお届けするお菓子をとの願いを込めて「しふくもち」と命名致しました。ネーミング、揮毫は大木紀元先生。名前だけでなく、文字からも「日本の美」を感じて頂けましたら幸いです。

しふくもち短冊しおり
販売期間は10月末までの2カ月限定の予定です。
しふくもち 上毛新聞 2019.8.27
上毛新聞様 2019年8月27日掲載

神紅しふくもち限定販売2022

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神紅しふくもち スマホサイズ
今シーズンの「神紅しふくもち」の販売は8/16(火)で終了致しました。

島根県で10年以上の歳月をかけて育成された、ぶどうの新品種「神紅(しんく)」の羽二重餅を、「神紅しふくもち」として数量限定で販売いたします。
和田鮎人
上和田町「有花園」様で、毎週水曜日にこだわり農家のとれたて野菜を紹介している「八百屋だーれ」の和田鮎人さん。
和田さんが島根県のぶどう生産者と友人という繋がりで、「神紅(しんく)」なるプレミアぶどうがあることを知りました。シャインマスカットと赤いベニバラードから生まれた神紅は、赤色で高糖度、香り良く皮ごと食べられます。品質管理は厳格で、糖度20度以上のものしか出荷されない徹底ぶりです。市場の評価も高く、下記のようなニュースになるほどです。
神紅 ニュース
出典:日本農業新聞Web(2021/6/22)

収穫期は7月下旬から8月中旬までの3週間程とごくわずかです。この期間限定で、プレミアムぶどう「神紅」の羽二重餅を、数量限定で販売いたします。

※流通量が限られているため、入荷の無い日もございます。

八百屋だーれ
和田さんのホームページが一新されました。
八百屋DALE(だーれ)」は、「おいしいをつなぐ 未来がかわる」をテーマに
・対面販売スタイルの八百屋
・梨農園の運営
・果物アップサイクル事業
を営む情熱あふれる若者です。

わらびもち最終販売2022

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微笑庵わらびもちの販売は7/10(日)まで。
9月のお彼岸頃まで一旦お休みさせて頂きます。
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微笑庵のわらびもちは、増粘多糖類などを一切使用せず、本蕨粉のみでお作りしています。
本蕨は、冷蔵すると本来の食感、独特の粘りは消えてしまいます。せっかくの本わらびを、冷蔵保存で台無しにしたくないことと、常温では暑すぎて本来の食感を楽しめないことから、一旦お休みさせて頂きます。
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例年ですと、わらびもちは5月一杯で販売を終了していました。今年1か月以上販売期間を延長したのは、わらびもちFC店舗が破竹の勢いで増えていることに、菓子職人として違和感を感じたからです。

HPを拝見すると、「希少な本わらび粉を使用」と本物をアピールするような写真と文章が書かれています。しかし、実際に購入して食品表示を確認すると、本わらび粉は使われていたとしてもほんのわずかでしかありません。FC事業を解説するページでは、初期投資が少額とか、専門知識不要とか、我々菓子職人が大切にしていることに反するような記載があります。

わらびもちの魅力を広めて頂いていることには深く感謝したいと思いますし、味も美味しいと思います。ただ、FC会社が理想とするわらびもちだけでなく、菓子職人が手塩して作るわらびもちの魅力も是非知っていただきたいと思い、今年は長めにご用意させて頂きました。

わらびもちは3か月近く夏休みを頂きますので、菓子職人が本気で作ったわらびもちを食べてみたい方は、是非この土日にお買い求め下さい。

6/16しずくもち販売開始2022

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6/16(木)から、ブルーベリーの「しずくもち」の販売を開始いたします。

微笑庵は「榛名フルーツ街道」と呼ばれる果樹園の集積地域にあり、その日に収穫されたばかりの果実が、生産者から直接届く恵まれた環境にあります。
「ちごもち」でおなじみの白あんは、ブルーベリーとの相性を考え、ちごもちとはまったく違う固さと糖度で炊き上げています。
絹織物のような羽二重餅は、ブルーベリー、白あんと三位一体となり、食べた後にお餅の存在に気づかないほど軽やかです。
販売期間は8月中旬まで。3か月限りの限定品を是非お召し上がりください。
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白玉ぜんざい販売開始2022

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「説明しなくても心から心に伝わる上質な和菓子」を目指す微笑庵にとって、原価が高いという理由で扱う菓匠が少ない素材でも、美味しいものならば積極的に扱うことにしております。
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京都産丹波大納言。中でも、機械を使わず、完熟した鞘のみを手で収穫する「手穫り」(てぼり)によって、丹波の中でも最高品質を追及する「新庄小豆生産組合」の小豆は極上品です。価格は北海道十勝小豆の3倍を越えます。

京都「美濃与」様のご厚意により、丹波大納言の畑をたくさん見せていただきました。
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小豆畑4

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畑を見るだけでなく、「菓子職人」「生産者」「穀物商」「行政担当者」が、最高品質を目指して意見を交わしました。
丹波大納言勉強会
生産者のお話しで特に忘れられないものを一つだけ紹介します。

小豆の花は約1か月かけて咲き誇ります。しかし、機械収穫の小豆は1日2日で刈り取られます。これで最高の品質が期待できるでしょうか? 私たちは、完熟した鞘のみ手で収穫することで、圧倒的に優れた品質の小豆を提供していると自負しています。

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畑を見れば作り手の志がわかる
お世話になった美濃与の山口さんからお手紙を頂き、今でも大切にしています。その一部をご紹介させていただきます。

「ただ小豆を植えているだけの畑と、手塩にかけて最高品質を目指している畑に違いがあることを是非忘れないでください。畑を見れば作り手の志がわかります。ここまでくるのに何年もかかってますし、これからも進化すると信じています。一度見ただけでわかったと思わず、一生が勉強だと思い、本物を見極める目を養い続けて下さい。」

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生産者の長年の努力と情熱の結晶である丹波大納言。

餡にこだわる微笑庵が、和菓子職人としての経験と技術を結集した究極のぜんざいが、この白玉ぜんざいです。暑さが厳しくなると、甘いものは敬遠しがちですが、白玉ぜんざいだけは別だと思います。
きりりと冷やして、つるりと滑る白玉だんご。煮豆よりは濃く、あんこよりは極めて薄味に炊き上げたぜんざい餡。この2者の調和は絶品です。

「白玉ぜんざい」を見れば、そのお店の技量や美意識は一目瞭然。是非、お召し上がりください。 
(2014年初稿 2022年加筆再掲)

青竹水羊羹販売開始2022

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青竹流し本水羊羹「ささのしずく」の販売を本日より開始いたします。
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平成7年(1995年)、修行を終えて故郷に帰りました。

そして夏。

一番夏らしい和菓子を故郷でも作りたいと思いました。
青竹流しの水羊羹です。

当時、群馬県では1軒も作っているお店はありませんでした。
「ウチのような町はずれの店で作ったところで売れるのか?」
不安がよぎりました。
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青竹の青さははかない。
3日もすれば黄色くくすんできます。
だからこそ青竹は鮮度の象徴でもあります。

毎日しっかり売り切らなければ、作ってもロスになってしまう。
美味しく作る自信はある。
問題は「売り切れる」のかどうか。
菓子倶楽部 水羊羹
高崎でもっとも尊敬している菓匠のIさん、その弟子のOさんに相談しました。
(写真は「高崎菓子倶楽部」という勉強会での1枚。1999年5月)

「一緒に青竹水羊羹作りませんか」

そして400本の青竹を買って3人で分けました。
Iさん200本、私とOさんで100本づつ。
すべてはここから始まりました。
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25年前、1シーズンで100本売るのが精一杯でした。
今では1ヶ月で1,000本以上完売する盛夏の定番商品に育ちました。

群馬で、高崎で、青竹の水羊羹が当たり前に買えるようになりました。私たちは一つの文化を作った、と少しだけ誇りに思っています。

どうせなら文化を作るような和菓子屋を目指したい。

(2010年7月初稿 2022年一部補足再掲)

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